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店長コーナー

根岸 政未

エルゴチオネイン美容研究会主催
主に薄毛や抜け毛の相談を受けたり、毛髪の分析を行なっています。
著書に「女性の薄毛解消法」

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ナチュラルヘナとケミカルヘナ

日本で販売されているヘナですが、
「天然物」
「自然ヘナ」・・・などなど

化学合成物資は混じってないと信じて使っていると思うのですが、
実は化学染料が混ざっているのに、天然と称して販売されているものが
意外と多いのです。

ナチュラルヘナにはオレンジ色素成分(2-ヒドロキシナフトキノン)が含まれ、
角質細胞はこの色素を吸収します。
髪、皮膚、爪は角質細胞が多く着色されます。
これは薬品による色素定着とは関係なく、殆どアレルギー反応がありません。

ではケミカルヘナはというと・・・

一般の毛染めに使われる酸化染毛剤が配合され
ています。

ヘナは水で溶くので過酸化水素水は使いませんが、過酸化バリウム、過ほう酸塩は水と
反応して酸素を発生します。

ケミカルヘナには酸化染料が配合されますが、酸化染料以外ではピクラミン酸Naが
使われます。
この場合、酸化発色する色素とは異なり、過酸化バリウムや過ほう酸塩は配合されません。
しかしアレルギー反応があり要注意。
このタイプのヘナはケミカル扱いされてないので、ナチュラルと勘違いしている美容師や
輸入業者がいるのです。

日本に最初に輸入されたヘナはナチュラルヘナ(酸化染料を含まない)だけでしたが、
流通経路の複雑さから「ヘナは安全」とか「かぶれない」といったイメージがありますが、
ケミカルヘナの場合、酸化染料が配合されているので普通のヘアカラーと同じようにアレ
ルギー反応が認められています。


ただ私も店でケミカルヘナをお客様に使っていますが、普通のヘアカラーよりもずっと髪の
傷みは少ないですし、ケミカルヘナを “悪者扱い”することはないのです。
この理由は、ケミカルヘナは普通のヘアダイのように過酸化水素を使いません。
そしてメラニン色素を壊すような酸化反応せず、穏やかな酸化で色素の定着と発色する事が
出来ます。
又ケミカルヘナの主成分Cssia Obovataは、頭皮の痒みや湿疹に効果的で髪の艶をよくする働
きがあることが解りました。

ただナチュラルヘナ思い込んでケミカルヘナを使っていることはやはり良くないことですね。


ナチュラルヘナとケミカルヘナの見分け方

ナチュラルヘナとケミカルヘナは比重が違うので簡単に調べることが出来ます。

1合の計量カップ(180cc)にお使いのヘナをフチまで一杯に入れて重さを計ります。
ナチュラルヘナの180ccの重さは普通80g程度です。
それに比べてケミカルヘナは110gくらいの重さです。
つまり、ケミカル分の比重がナチュラルヘナよりも重いのです。

またピクラミン酸やニトロフェノール類の場合は含有量が2%程度なので比重では区別できま
せん。
この場合はティッシュに少し包んでお湯をさします。
すぐに赤味が出たり、茶色や黒色が滲みでたらナチュラルでない可能性が高いです。

100%ではありませんが、ご自分が普段使っているヘナで調べてみてください。