「エルゴチオネインの効果 その1」 活性酸素を除去する
エルゴチオネインについてこちらのページで説明いたしましたが、
それぞれの項目について細かく説明させていただきます。
まずはじめに
「活性酸素を除去する」効果です。
エルゴチオネインは1909年に麦角から発見され、1911年に化学構造が決定されたアミノ酸
のひとつですが、人体において肝臓や腎臓、また赤血球、皮膚などに蓄えられてとても重要な
機能をもっていることはわかっていたのですが、発見から100年経過するまでその働きが充分に
解明されたとはいえませんでした。
「エルゴチオネイン」は優れた抗酸化作用と細胞活性作用があることは知られておりました。
しかし、そのメカニズムが解明されたのは2008年に下城修氏がノーベル化学賞を取った「GFP」
の技術が導入されてからです。
「GFP」とは「緑色蛍光タンパク質」のことで、「GFP」により「発光タンパク質」を使うことで細胞が
弱り死んでいく様子が可視化できるようになったのです。
この細胞が衰弱していく様子を分かりやすく説明するとこうなります。
私たちの身体を形成する細胞はイクラのようなものと考えて下さい。
細胞膜に覆われていて、細胞間脂質の中にはいろいろな細胞内小器官があります。
その中でも代表的なものは3つ 「核」「ミトコンドリア」「リボソーム」です。
それらの役割は…
核 : 文字通り細胞内の活動の中心です
ミトコンドリア : 細胞内のエネルギーを生む部分
リボソーム : タンパク質合成を行います
このように細胞内においてエネルギーを作るのは「ミトコンドリア」で、その作られたエネルギーは
「核」 に蓄えられます。
そのエネルギーを使い「リボソーム」がタンパク質合成を行います。
こうした細胞内の機能は非常に効率よく働くのですが、このバランスを崩すのが
”ストレス”
なのです。
細胞にストレスがかかると、「ミトコンドリア」は自ら活性酸素を作り出し排泄します。
その結果、細胞内のミトコンドリアの数が減少し、作り出すエネルギーそのものも減少するので
細胞内において「ミトコンドリア」の数は非常に重要なのです。
「エルゴチオネイン」の効果において「細胞活性作用」ははじめからいわれておりましたが、この
ことからなぜ細胞が活性するのかが明らかになったのです。
このことの大元の要因は「抗酸化作用」かもしれません。
「エルゴチオネイン」の抗酸化作用は非常に強く、L-システインやビタミンC(アスコル ビン酸)、
またグルタチオンやビタミンEなど、さまざまな抗酸化成分が多種存在しておりますが、これらの
抗酸化成分 とは比較 にならないほど強いことがわかっています。
人間の身体を形成する細胞はどこの部位を取っても同じで、それは髪の毛であろうと皮膚で
あろうと、骨であろうと心臓などの臓器であろうと同じ作りです。
現代はストレス社会といわれており、慢性化されたストレスが私たちの身体を蝕んでおります。
異常な抜け毛や薄毛も当然ストレスが大きな要因のひとつとされておりますが、それを回避
することは困難な状況です。
そうした条件の中、「エルゴチオネイン」は非常に大きな解決策の方法として認知されつつあり
ます。